TOTTRIP

家族のような人々との出会い、古き良き日本の旅。

秋を彩る紅葉の羽衣にウットリ

 春夏秋冬の四季が豊かで、季節ごとに特徴ある景色・景観を眺め、その情緒を楽しむのが風流とされる日本。風がだんだんと冷たくなり、降り注ぐ太陽光の強さも和らいでくる秋は、美しい紅葉を愛でるシーズンです。季節の移り変わりを敏感に感じ取った広葉樹たちは、その葉を徐々に赤や黄色へと染め直し、夏色だった山々を極彩色の絶景へと変えていきます。

 そこで今回は、鳥取県の東部・中部・西部それぞれのエリアを代表する紅葉スポットをご紹介。単なる紅葉ではなく、滝や渓谷、山嶺とのコラボレーションが見どころです。カメラを携えて、秋の風流を感じに出かけてみませんか。

 鳥取市を代表する紅葉スポットとして知られているのが河原町北村にある三滝渓(みたきけい)です。渓谷に沿って続く遊歩道はたくさんに木々に囲まれています。その紅葉を楽しみながらを1kmほど歩き続けると、やがて赤いなつり橋が見えてきます。この「三滝つり橋」の上から眺められるのが、三滝渓で一番スケールの大きい「千丈滝」です。

 千丈滝は落差約80m。白いしぶきを立てながら断崖絶壁を流れ落ちる様子は、雄壮そのもの。周囲の森林が青々と茂る盛夏は男性的な様相が魅力的なのですが、紅葉シーズンは一変。まるで豪華な錦の着物を羽織っているかのように紅葉が千丈滝を包み、艶やかな秋の表情になるのです。真っ赤なつり橋とのコンビネーションも最高! まさに“日本”を象徴するような美しい景観に心を奪われます。


●三滝渓(ミタキケイ)

見頃:10月下旬~11月上旬
住所:〒680-1234 鳥取県鳥取市河原町北村
お問い合わせ:TEL 0857-22-3318(鳥取市観光案内所)
交通アクセス:鳥取駅から車で約50分
URL:一般社団法人鳥取市観光コンベンション協会公式サイト


 中部エリアの代表は、ラドン泉の湧く温泉地・三朝町にある小鹿渓(おじかけい)です。小鹿川の上流約4kmにわたり、清流の流れる渓谷が続く国指定の名勝地。苔むす巨岩、断崖や峡谷、洞穴、大小の滝や深淵などが次々と現れ、見どころが多い絶景スポットなのです。

 渓谷は原生林に包まれ幻想的な雰囲気。キラキラと輝く木漏れ日と降り注ぐマイナスイオンに心が癒されます。小鹿渓の中で最も人気が高いスポットは、水をたたえた広い淵に滝が流れ込む情景が美しい「雌淵(めんぶち)」「雄淵(おんぶち)」。深淵に鮮やかな紅葉の枝が差しかかる様子はまるで絵画のよう。神秘的な雰囲気があり、淵の中から水の女神が現れてくるのではないかと思えるほどです。しっとりとした水と紅葉の競演を、ゆっくりと楽しんでください。


●小鹿渓(オジカケイ)

見頃:10月下旬~11月上旬
住所:〒682-0142 鳥取県東伯郡三朝町神倉
お問い合わせ:TEL 0858-43-0431(三朝温泉観光協会)
交通アクセス:倉吉駅から車で約35分
URL:公益社団法人鳥取県観光連盟公式サイト


 中国地方最高峰の「大山(だいせん)」は、紅葉狩りの名所として屈指の人気を誇ります。大山寺や大神山神社奥宮、豪円山のろし台、大山滝、ドライブウェイのブナ林トンネル、展望駐車場等々、様々なポイントでバラエティーに富んだ紅葉が見られ、秋になると多くの観光客が訪れます。

 その大山の中でも、最もダイナミックかつ優美な紅葉に出会えるのが「鍵掛峠(かぎかけとうげ)」。展望駐車場から大山の方向を見上げると、カーテンのように広がる紅葉のドレープが。その上にはヨーロッパアルプスと見紛うばかりの華麗な大山南壁がそびえ立っており、“自然が生んだ芸術”に感嘆せずにはいられません。晩秋ともなれば大山が冠雪をまとい、秋晴れの空の青、雪の白、そして紅葉の秋色が織り成すコントラストに魅せられます。人生で一度は見ておきたい、必見の紅葉シーンですよ!

●大山・鍵掛峠(ダイセン・カギカケトウゲ)
見頃:10月下旬~11月上旬
住所:〒689-4434 鳥取県日野郡江府町御机
お問い合わせ:TEL 0859-75-2211(江府町役場)
交通アクセス:伯備線江尾駅から車で約20分
URL:江府町役場公式観光サイト「奥大山物語」

 

 それぞれの紅葉スポットへたどり着くまでは、アップダウンのある遊歩道や足下の悪い山道を歩く場合がありますので、動きやすい服装や靴でお出かけください。防寒対策や飲物の準備もお忘れなく。

 また、紅葉狩りシーズン中は周辺道路や駐車場が大変混み合います。交通情報や駐車場の状況を事前に確認してお出かけされることをおすすめします。